昨日は旦那が休みだったので、近所で髪を切ってきました。
折角子ども抜きなので帰りにブックオフに寄ったのですが、そこで…。
買ってしまいました。知る人ぞ知る作品。
別に中古屋ではそこまで珍しい代物ではないのですが、以前違う店で見かけた時はちょっと手が出ない価格だった記憶。
原作は未読なんですけど、うちの父が好きなんですよね。かつて『修羅の刻』のために月マガを毎月買っていたくらいで。なので私としてもかなり馴染み深い顔。
早速、子供が寝た後ストーリーモードで遊びました。選んだのは主人公九十九くん。
十数回のコンティニューを経てクリアじゃい!
その後、居間で寝落ちから目覚めた旦那(格ゲー好き)と何回か対戦してひとまず終了。
プレイしての感想ですが、格ゲーとしては思ったより遊べるなというところ。基本操作にそこまでオリジナリティを出してきてないお陰で、PS1でたくさん出ていた有象無象の中では普通にアリな部類に収まっていると思いました。
ヤバい技が軒並み投げに集約されている上、つかみ→投げ(技入力)の2ステップ必要なので、私みたいな投げ軽視人間でも意識せざるを得ないシステムになっていたのが面白かった。まあそれでもストーリーは大攻撃ゴリ押しで勝っていきましたが…。CPUはあんまり行動パターンなさそう。
対戦でゲラゲラ笑ったのは、レオンの容赦ないマウントとジジイの気合い溜め。初見の衝撃すごすぎる。あと菩薩掌の屁みたいな音。
とにかくキャラゲーとしてヤバい。普通逆じゃない?
↑のソフトパッケージとクリア画面見ても分かるように、原作絵は最低限しか使われていないんですが、じゃあポリゴンでちゃんとキャラが表現されているかと言ったら……。ボイスが無いのも思ったより気になった。
ジジイの謎OP(これこそ「暗黒太極拳」では?)、ジャンルに偏りがあって実際技もあんまり区別が付かないプレイアブルキャラ達、雑ポリゴン、雑背景…。これは当時フルプライスで買った人達は可哀想すぎだなと。何がヤバいってこれ98年のゲームなんですよね!!
1998年ってPS1としては脂が乗りに乗ってる時代で同期は名作揃い。3D格闘でいうとソウルキャリバーのアーケードが稼働した年。PS初期ならまだ「こんなんもあるよね」って感じなのですが、この時期ともなると動作、グラフィック、ボリューム、どこを取っても買った人は満足出来なかっただろうな…。
ただ再度言いますが、PS1のソフト全体を見てみれば、全然"ある"んです、コレは。とにかく色んな会社がゲームを作ったハードなので。
公で評価の場が与えられたゲームの中ではとびきり悪かったというだけの話。原作あり故の不運ではあるけど、原作が無ければ生まれなかったであろうゲームではあるので、まあ仕方ないです。
当時の原作ファンはとにかく可哀想ですが、後の時代の人間がファミ通史上最低を拡大して格ゲー史上最低かのような評価をするのはちょっとやりすぎかな、と思った作品でした。